アウトドア・ライフ・・・スーパービギナーへの道
スーパービギナーとは |
スーパービギナーとは、「とってもビギナー」という意味じゃありません。
それは「とってもビギナーを楽しんでいる人」なんです。
イチローがスーパービギナーを推奨する理由、それは「なんてったって楽しいことは止められない」
も一つおまけに「楽しいことは一つじゃない!!」ってことです。
一度しかない人生、いろいろ経験するためには、次々にいろんなことにチャレンジするしかない。
チャレンジしましょうよ。きっと楽しいから。
ウィンド・サーフィンはその名の通り、風を利用するマリンスポーツです。
だから、風が弱いときは、ビーチで風が上がるのをボーと待っています。
これを「風待ち」というのですが、この「風待ち」のとき、隣の先輩同士が話す声が聞こえました。
「あいつ、この風のないのに、よく乗るなぁ」
「ああ、あいつは今、一番面白い時やからなぁ・・・・」
「・・・今、一番面白い時???」
そうなんです、一番面白い時ってのがあるんですよ。
言われてみると、自分にも「一番面白い時」がありました。
ウィンド・サーフィンなら「ウォーター・スタート」ができた頃。
スキーだったら「コブを行ける」ようになった頃です。
なぜ「一番面白い時」があるのでしょうか?
イチローの理論によると、それは「できるようになった快感」ではないかと思います。
初めてギターで演奏したのは、さだまさしの「関白宣言」という曲でした。
指が痛くてたまらなかったのですが、がんばりました。
イントロ部分を弾くのに一週間ほどかかったと思います。
詰まりながらも完全に弾けるようになるまでには一月ほどかかったのではないでしょうか。
次に「防人のうた」という曲をやってみました。
なんと、これが簡単で一週間ほどで、最後まで弾けてしまいました。
どうも、難しい曲と、そうでもない曲があるようだと気づき、簡単な曲を弾くようになると、
あれよあれよ、いろいろ弾けるではありませんか。
そのうち、指も痛くなくなり、歌いながら弾けるようにもなりました。
そうこうするうちに、学園祭に出ないかという話やら、バンドをやろうなんて話がやってきます。
こうなると楽しくて仕方ありません。
そうです、壁を突破した瞬間、楽しさ倍増なのです。
いろんな経験を振り返ってみると、やり始めからの期間と楽しさの関係は下のグラフのようになります。
やり始めの頃は、何でもうまくいかないものです。(A−Bの期間)
うまくいかない期間が一週間なのか、一ヶ月なのか、それは様々ですが、とにかく最初はうまくいきません。
ところが、ある壁を突破すると急に「できる」ようになります。(B−Cの期間)
この楽しさ急上昇の時期が「一番楽しい時」なのです。
ところが、このあとの展開は難しい。
イチローはバトミントンを中学生の頃からやっていますので、かれこれ20年以上続けています。
中学、高校の頃は、それなりに強くなって、そりゃ楽しかったのですが、そのあとがいけません。
社会人になると少々練習しても、その効果が出てこなくなりました。
いくら続けてもうまくならないのです。(C−Dの期間)
こうなると、楽しさ半減です。
最近では、バトミントンに限界を感じて、専ら体力維持のために続けるようになっています。
いろいろやってみましたが、イチローが経験したもの全て、このような傾向があるのです。
ここから導き出した結論。
「一番楽しい時を楽しもう!!」です。
イチローはいろいろやっていますが、どれ一つとして「すごい」ものがありません。
なんですが、一度の人生を非常に楽しんでいます。
それは「一番楽しい時」をたくさん過ごしているからです。
特にイチローのように「何をやってもうまくいかない」とか、「それなり」で終わってしまう方、
イチローと一緒に「一番楽しい時」を何度も経験する、「スーパービギナー」を目指しませんか?